ロックオン機能は、ピンシーク機能の補助機能です。ピンシーク機能を使って計測した際に、ピンフラッグをとらえたことを液晶表示やバイブレーションで知らせる機能です。ピンシーク機能を使って、ピンフラッグ周辺をなぞるように計測した際に、ピンフラッグまでの距離が計測できたのかがわかりにくいことがあります。ロックオン機能は、ピンフラッグと背景となる対象物(樹木やラフなど)との間に、距離差があることを利用した仕組みです。仕組みと使い方を理解して快適に計測しましょう。
ピンシーク機能を使って計測する時に、ピンフラッグ周辺の背景にある複数の対象物を計測します。ピンフラッグの背景にある対象物(樹木やラフ等)どうしは距離差があまりないのが一般的です。一方、ピンフラッグと背景の対象物との間には、特殊な環境でない限り、距離差があります。ピンシーク機能を使って連続計測している間に、距離差がある対象物を計測したときに、ピンフラッグをとらえた印であるロックオンサインを表示(バイブレーション機能があるモデルは同時に本体が振動)するのです。ロックオンの仕組みを体感的に理解するには、ピンフラッグではなく大きな対象物で試すと容易に理解できます。例えば、住宅地に2軒の家が並んでいるときに、遠くに位置する家を先に計測し、次に手前の家を計測すると、両方の家に、距離差があるのでロックオン表示します。逆に密集する林や草むらに向けてピンシーク機能を使って計測しても樹木や草どうしに距離差がないのでロックオン表示はしません。
ロックオン機能について、よくある誤解が、「レーザー距離計がピンフラッグの形状を認識してロックオンサインを表示している」というものです。現時点ではピンフラッグの形状を認識するレーザー距離計は存在せず、前項の通り複数の対象物の距離差を応用して、ピンフラッグをとらえたと認識しています。ロックオンを正しく使うのにはピンシーク機能、ロックオン機能の正しい仕組みや使い方を理解することが重要です。
以上のように、ロックオン機能はピンフラッグと背景との距離差がある場合に、ロックオン表示をする仕組みのため、ピンフラッグの背景が空の場合は、ピンフラッグのみしか計測できないため、距離差がないとしてロックオン表示はされません。ただ、その場合はロックオンしていなくてもピンフラッグまでの距離が計測できているということです。自宅周りの住宅の屋根の上のアンテナや避雷針で試してみましょう。
多くの方が間違った計測法でうまく計測できずにいます。正しい計測法を知れば、18ホールすべて快適に計測できます!
ピンシーク機能とロックオン機能の仕組みを理解すれば、レーザー距離計は快適に使用できます。
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